2009-01-05 Mon
1月4日(日) 晴 開演AM11:00〜終演PM4:40観世会定期能を観に、観世能楽堂へ行く。快晴に恵まれ、初春に相応しい観能日和
である。番組は「翁」を入れて 能4番・狂言1番の他 仕舞8番・独吟1番の上演で、
見所は賑やかに満席である。
仕舞は、流派を代表するシテ方、片山九郎右衛門・梅若吉之丞・梅若玄祥・梅若
万三郎・観世銕之丞・観世喜之・野村四郎 らが、新年を祝い目出度い曲を舞った。
「 翁 」
翁 観世清和、千歳 武田宗典、面箱 山本則秀、三番三 山本則俊
小鼓 頭取 曽和正博・脇鼓 住駒充彦・住駒俊介、笛 杉 市和、大鼓 安福光博
混迷する世情とは埒外の、静謐な 宗家の翁、颯爽とした 宗典の千歳、力強い 則俊
の三番三、そして、気合い漲る囃子方の奏演で、天下泰平・国土安寧・五穀豊穣を
祈り舞った。
(70分) 1/1046
「鶴 亀」
シテ 皇帝 関根祥六、シテツレ 鶴 武田友志・亀 坂井音晴
ワキ 大臣 野口敦弘、ワキツレ 従臣 野口能弘・野口琢弘、アイ 官人 山本則直
囃子方 笛 杉 市和・小鼓 曽和正博・大鼓 安福光博・太鼓 三島元太郎
地頭 谷村一太郎・副地頭 林 喜右衛門、主後見 木月孚行
能柄は 脇能・唐物で、所は 中国・玄宗皇帝の宮殿、季節は 春(一月)、作者 不明。
主人公は 玄宗皇帝で、鶴と亀を子方が演じる場合がある。
鶴亀の祝福と帝の威風を歌舞で表現、新年を寿ぐ荘重な曲。喜多流では「月宮殿」
と称する。大小前の一畳台上に、引立大宮の作り物を置く。
関根祥六(78才)の、重厚な謡と舞に圧倒された。若手の、友志と音晴の鶴・亀が
相舞で色を添えた。
(45分) 2/1047
「熊 野」小書:村雨留
シテ 熊野 岡 久広、シテツレ 朝顔 山階弥右衛門
ワキ 平宗盛 村瀬 純、ワキツレ 従者 村瀬 慧
囃子方 笛 一噌仙幸・小鼓 観世新九郎・大鼓 亀井広忠
地頭 野村四郎・副地頭 武田宗和、主後見 観世恭秀
典拠は「平家物語」で、能柄は 三番目物の現在能、所は 京・清水寺、季節は 春
(三月)、作者は 不明である。
主人公は、権力者 宗盛の寵愛を一身に受ける、池田の宿長の娘 熊野。病臥の老母
の許に帰省したい彼女、主は それを許さず却って花見の供を命じる。
「熊野・松風に米の飯」と云われる人気曲、喜多流は「湯谷」と称する。道行で、
目付柱側に華麗な牛車の作り物を出す。
岡 久広(59才)が、しっかりした謡・しっぽりとした舞で魅了した。
村瀬 純(58才)の 味のある芸、一噌仙幸(68才)の冴えた笛が素晴らしい。
山階弥右衛門(47才)の、抑揚が乏しく単調な謡は頂けない。
(90分) 3/1048
「岩 船」(祝言・半能)
シテ 竜神 林 宗一郎
ワキ 臣下 梅村昌功、ワキツレ 従者 大日方 寛・則久英志
囃子方 笛 一噌隆之・小鼓 古賀裕己・大鼓 大倉栄太郎・太鼓 金春國和
地頭 角 寛次朗・副地頭 上野朝義、主後見 観世清和
能柄は 脇能・観世は祝言物、所は 摂津・住吉、季節は 秋(九月)、作者 不明。
主人公は、秋津嶋根の竜神。
前場を省き、中入後から始まる半能で、竜神(竜神出立)が、八大竜王とともに
金銀珠玉を積んだ 岩船を守護し、国土の繁栄を寿ぐ祝言能である。
若い 宗一郎の、歯切れのよい活力ある舞事が なかなか見事。
(15分) 4/1049

