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Author: 能楽兎者           (のうらくとしゃ)
     
   能楽観賞
    (初観賞 2004 - 01 - 16)
   油彩画制作
     ( 1994 〜 )
   海外・国内旅行

   能楽観賞数 (本年)
    能 観賞数  110 番
      (通算 1,155 番)
     現行曲観賞 211 曲
    狂言 観賞数 49 番
      (通算 599 番) 
    観賞公演数 (通算)
        633 公演

   Blog 開設
     2007 - 05 - 17                                

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「横浜企画」公演
8月9日(土) 晴 開演PM2:00〜終演4:35
 横浜能楽堂の企画公演、源氏物語千年紀「源氏物語〜それぞれの恋心」第1回
 「夕顔 - 儚い恋の花」を観に、横浜能楽堂へ行く。
 猛暑の中、午後1時前後の 掃部山への坂道は厳しい。それでも、見所はほぼ
 満席である。

「半 蔀」小書:立花
  シテ 本田光洋、ワキ 福王茂十郎、アイ 山本則直、囃子方 ( 笛 一噌仙幸・
  小鼓 古賀裕己・大鼓 佃 良勝 )、地頭 高橋 汎、主後見 桜間金記

 典拠は「源氏物語」夕顔の巻、能柄は三番目・鬘物で、場所は都・雲林院から
 五条の辺、季節は秋 ( 九月 )、作者は 内藤左衛門と云われる。
 姉妹曲「夕顔」( 作者は世阿弥とも ) がある。

 主人公は、雲林院の僧の夢の中に現れる「夕顔の君の霊」であるが、立花供養
 の「夕顔の花の精」とも考えられる。
 立花の小書が付いて、正先に立花が置かれる。

 企画公演だけに、いささか凝った次第である。
 まず、案内人・馬場あき子の曲の解説が30分、謡曲朗読「半蔀」 加賀美幸子
 ( NHK ) 7分のあと、華道高野山の僧侶による 舞台上の「立花」実演が 20分間
 行われた。立花は、松に紫と白の小振りな花をあしらった質素な生け花、舞台
 に映えて美しい。

 雲林院の僧 ( ワキ ) 福王茂十郎 ( 64才 ) が、能力 ( アイ ) 山本則直 ( 69才 )を従
 え 舞台中央に進むと、正先の立花に 白い花一輪を差し込む。
 ワキは名ノリから、夏安居を終えるにあたり「立花供養」を行うと語り、その
 旨能力に触れさせる。
 そこへ、女人 ( 前シテ ) 本田光洋 ( 金春流・65才 ) が静かに現れ、僧との問答
 のあと 五条辺りに住む女と告げて、花の影に消え中入りとなる。
 前場は、清楚な舞台雰囲気に 演者の持ち味が引き出されて、詩劇のような展開
 を見せた。

 後場は、光源氏と夕顔の恋物語が中心となるが、後シテの夕顔の霊は笛座前に
 置かれた半蔀屋の中から登場する。
 白地の長絹に緋の大口、面は 増女である。やや年増を感じさせるが、品があり
 魅力的な面だ。

 地謡が調子を高めて謡い、シテは舞クセを舞う。
 次いで序之舞に移り、ゆったりと気品のある 光洋の舞は、一噌仙幸 ( 68才 ) の
 美しい笛にものって 実に見事。
 終曲、夕顔の霊は 僧にさらなる回向を願うと、半蔀屋に再び姿を消すが、それ
 は実は僧の見た夢であった。

 後味のすっきりとした、なかなか良い舞台であった。
  (80分)  125/936


■ 横浜能楽堂の本企画公演は、12月まで 5回続く。
   「葵上」( 浅見真州 )、「玉葛」( 塩津哲生 )、「落葉」( 豊嶋三千春 )、
   「空蝉」( 大坪喜美雄 )
   また、5公演で使用するシテの能装束を一堂に揃えて展示している。
   何れも、山口能装束研究所の製作で一見の価値有り。




観能記 | 21:31:08 | トラックバック(0) | コメント(0)
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