「一字 一句」
   
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堀上 謙 先生と 山根佳明 君のこと

 堀上 謙 先生が、先月 逝去された。享年85、まだまだご活躍が期待されたのだが、
 誠に残念である。能友で親友の 山根佳明 君が逝去されたのは、昨年9月18日 享年
 75であった。
 私にとって、堀上先生は日本の伝統芸能である「能楽」鑑賞の師であり、山根君
 とはこの10年程再三能楽堂に足を運んだ仲であった。私の体調不良もあって、ここ
 2〜3年は能楽鑑賞が極端に減ったが、ピーク時は年間200番以上の能を観に行った
 ものだ。
 終演後は、堀上先生や 山根君、能友 M氏・Hさん・Mさんらと一杯飲り乍ら、能楽
 談義に花を咲かせたのが懐かしい。

 「能楽タイムズ」2016年10月号に、堀上先生の訃報と遺稿 (と、思われる) が掲載
 されている。遺稿の内容は先生の持論であり、私達も同じ思いであった。想いは深く
 懐かしいので、その一部と訃報記事を記しておきたい。

  「訃 報」 堀上 謙 氏
 評論家で「能楽ジャーナル」元編集長の 堀上 謙 氏が9月10日、膵臓がんのため
 逝去された。享年85。〔堀上氏略歴〕昭和6年東京生。早稲田大学文学部卒業後、
 朝日新聞社入社。企画部芸能担当を経て退社し、創造大学芸術学部客員教授、
 早稲田大学エクステーションセンター講師などを勤める。永年、能楽プロデュー
 サーとして能の普及、啓蒙に携わる傍ら能楽写真家としても活躍した。
 ※〔早稲田大学エクステーション「能」講座には、山根君らと共に数年間受講した〕

  「電波メディアに進出を」 堀上 謙
 いま、世間一般にに知られた能界の有名人といえば、狂言方の 野村萬斎 氏である。
 人間国宝や家元の名前は知らなくても、「萬斎」の名はたいていの人は知っている。
 テレビなどの電波メディアには、タレントや演劇人の中から、人気のある〈芸人〉
 が起用され活躍する。(中略)
 翻って能界ではどうか。能楽師で、これらの役割を担っている人は残念ながら見当
 たらないのが現状だ。(中略)
 それは、能楽師らが経済的にその必要がないということもあるが、周辺がそれを認
 めないという環境のせいもあるかもしれない。
 ずいぶん昔に、「能は演劇にして演劇にあらず」という論議が争点になったことが
 ある。少なくとも私は、能は演劇だと考えているが、能楽師の中には演劇人として
 の自覚がない人も少なくない。そして、そういう人ほど能の〈伝統〉にしがみつき、
 新しい能の創造的展開にネガティブなスタンスをとっている。(中略)
 電波メディアへの露出は、現代においては普及・啓蒙の最先端を行くツールで、
 ここでの露出は人気とパラレルな関係にある。やはり、演劇人にとって人気と評価
 は必要であり、今後の能界のためにも電波メディアへのアピールは、もっとしていく
 べきだろう。(後略)






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