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観世能楽堂さよなら公演

 渋谷区松涛の観世能楽堂が、2年後の 2017年東京銀座に移転する。現能楽堂は、本日3月末日を以て
 閉場となる。1972年4月に開場して、43年の長い歳月が流れた。
 私の能楽鑑賞暦11年余の内、観世能楽堂には261回足を運んだ。鑑賞公演数、通算 1,298回の20%に
 当る。それだけに、ひとしお寂しい感じがする。
 この度、「観世能楽堂さよなら公演」が4日間に渡り (3/27〜30) 開催された。私は、最終日の公演を
 鑑賞した。


 「 翁 」 観世清和  三番叟 野村万蔵  千歳 観世三郎太  面箱 野村虎之介
      頭取 大倉源次郎 脇鼓 清水皓祐・鵜澤洋太郎  亀井広忠 一噌隆之

 「鶴 亀」 シテ 観世芳伸 鶴 下平克宏 亀 大松洋一  ワキ 工藤和哉 則久英志・御厨誠吾
      囃子方 一噌隆之・大倉源次郎・亀井広忠・小寺佐七
      地謡 角寛次朗・観世恭秀・岡久広・浅見重好
         角幸二郎・清水義也・坂口貴信・林宗一郎
      後見 山階彌右衛門・上田公威

 「猩 々」シテ 関根祥六  ワキ 宝生欣哉
      囃子方 一噌仙幸・観世新九郎・亀井忠雄・三島元太郎
      地謡 谷村一太郎・高橋弘 ・林喜右衛門・上野朝義
         武田尚浩・井上裕久・山本章弘・大西礼久
      後見 野村四郎・寺井栄

 「福の神」(狂言)  シテ 野村萬 アド 能村晶人・野村太一郎

   仕舞11番・独吟1番
     主なもの 「錦 木」金春安明 (金春流)  「八 島」友枝昭世 (喜多流)

 宗家の翁は、気品があり清々しいものであった。だが、お疲れのためか少々躯の切れを欠いた。千歳
 の 三郎太は、もう少しスピード感が欲しい。三番叟の 万蔵は、精気があって頗るよかった。
 芳伸の皇帝は、威厳があり相応の風格もあった。鶴 克宏・亀 洋一の、相舞 (中之舞) がよかった。
 御大 祥六の猩々は、大きな存在感があり、さよなら公演の大とりに相応しい舞台となった。

 終演後、能楽堂前で宗家のご挨拶と鏡割りがあり、43年間の公演舞台の幕が降りた。




観能記 | 14:58:02

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