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観能10年10カ月から

   4. 三老女物

      (その2)

        「檜 垣」 
           平成16年06月17日  浅見 真州 (観世流・63歳)
            〃16年10月31日  観世 喜之 (観世流・69歳)
            〃17年05月12日  観世 清和 (観世流・45歳)
            〃17年07月08日  観世銕之丞 (観世流・48歳)
            〃17年11月26日  大槻 文蔵 (観世流・63歳)
            〃18年11月23日  梅若万三郎 (観世流・65歳)
            〃19年02月23日  関根 祥六 (観世流・76歳)
            〃19年04月08日  今井 清隆 (金剛流・63歳)
            〃22年12月02日  友枝 昭世 (喜多流・70歳)
            〃25年10月18日  観世 清和 (観世流・54歳)


      (その2-1)

        関根祥六の「檜 垣」
      
      観世流宗家筋の実力者 関根祥六 (76歳) の「檜垣」、格別な気負いもなく、
      淡々と演じたと言う印象である。だが、その存在感は極めて大きい。前シテの
      百歳に及ぶ老婆、後シテ古の白拍子と名乗る檜垣女、何れも 祥六が舞台を独り
      占めしていて、ワキ住僧の影は全くない。
      謡・型や所作が、万事その役に自然に成り切っており、演技をしていると言う
      感覚はない。見事、という他に言葉が見当たらない。
                           (平成19年2月26日 記)


      (その2-2)

        観世清和の「檜 垣」

      観世宗家 観世清和 (54歳) の「檜垣」。百歳老女が主人公のこの曲は、高度な
      技量と芸格を備えた精神性も問われる。従って、相応の年齢と年季を積まない
      と演じられない。
      だが、清和は8年前45歳で「檜垣」を演じている。私はその舞台を観ているが、
      未だ瑞々しさを残す清楚で透明感のある舞台に感心した。
      今回の小書「蘭拍子」は、「序之舞」に替えて、特殊な足遣いの「蘭 (乱) 拍子」
      を舞う。清和の謡は、朗々としてやや声質を抑えているが芯は強い。
      眼目の「蘭拍子」は、小鼓 大倉源次郎との一騎打ち。道成寺のそれとは異なり、
      弛みと暖かみがある。
      ワキ 宝生 閑、地頭 梅若玄祥、笛 藤田六郎兵衛、小鼓 源次郎、大鼓亀井忠雄ら
      名手・名人が揃って、見応えのある名舞台を堪能した。
                           (平成25年10月20日 記)



10年10カ月 | 13:40:39

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