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 観世宗家と祥丸クン

   観世流26世宗家   観世清和 昭和34年5月21日生れ57才
   観世流関根祥雪孫  関根祥丸 平成5年5月11日生れ23才

  清和宗家の芸力は、近時脂の乗った状況である。また、懸案の観世能楽堂が、この四月
  に完工 (銀座) 予定で、気力も充実した状態である。
  祥丸クンは、故 関根祥人師 (平成22年6月22日に50才で急逝) の長男で、関根祥雪師
   (平成22年7月 宗家より「雪号」を授与される:旧名 祥六) は祖父である。資質・環境
  等にも恵まれ、若手のホープと称される。平成26年より、宗家の内弟子となり現在に
  至る。彼を幼い頃から見ているので、つい師ではなくクン呼ばわりしてしまう。
  昨年5月、関根祥人七回忌追善で、能「松風」をシテ松風 宗家・ツレ村雨 祥丸で共演、
  素晴らしい舞台を見せてくれた。


 第四十六回「桃々会」 宝生能楽堂
        平成29年1月29日(日) 1時30分開演 


  能「景 清」 小書:松門之出・小返之伝
   シテ/景清   観世清和
    シテツレ/人丸 坂口貴信  /従者 藤波重彦
    ワキ/里人 野口敦弘
    囃子方/笛 一噌庸二・小鼓 観世新九郎・大鼓 亀井忠雄
    地頭/武田志房  主後見/木月孚行

   シテの勇将悪七兵衛景清は、髭付きの面に着流し姿。特別な旋律の笛にのり、藁屋の
   中で謡う 清和の「松門の謡」が見事。戦語りも名調子だったが、ワキに絶句が出て
   些か興醒め。人丸役の 貴信が好演、重彦もよかった。
   庸二の笛、忠雄の大鼓も聴かせたが、地謡はやや乱れがあった。 
                               上演時間:85分


  能「船弁慶」
   シテ/前 静御前・後 知盛の怨霊   関根祥丸
    子方/義経 清水義久  ワキ/弁慶 福王和幸  アイ/船頭 山本泰太郎
    囃子方/笛 杉 信太朗・小鼓 曽和正博・大鼓 安福光雄・太鼓 小寺真佐人
    地頭/山階彌右衛門  主後見/観世清和

   前場の静御前、後場の知盛の怨霊の演じ分けが見どころの舞台。祥丸が、見事な芸
    (謡・舞・所作) を見せた。静が義経との別れを惜しんで舞う「中之舞」、情緒は
   出ていたが、もう少し大きな舞の所作が欲しかった。
   祥丸の知盛怨霊は、その不気味さに加え切れ味鋭い動きと、長刀の手捌きが鮮やかで
   実に見応えあった。
   弁慶役の 和幸が重厚な貫禄を見せ、子方が存分な活躍で見所を湧かせた。
                               上演時間:85分



   

観能記 | 14:20:00
 今年の能楽初鑑賞

 29年の能楽初鑑賞は、1月8日 (日) 12:00 開演、喜多流能楽堂での喜多流自主公演。
 能2番・狂言1番・仕舞1番の上演。
 今日は、元職場の役員らの観能会で、鑑賞参加者は5名。


 能「賀 茂」
  シテ/里女・別雷神 出雲康雅  
   シテツレ/前 里女 大島輝久・後 谷 友矩
   ワキ/神職 殿田謙吉 ワキツレ/従者 則久英志・梅村昌功 アイ/末社 山本凛太郎
   囃子方/笛 杉 信太朗・小鼓 鵜澤洋太郎・大鼓 柿原弘和・太鼓 梶谷英樹
   地謡/頭 粟谷明生 後見/主 内田安信

  正月らしく初番は脇能「賀茂」。神職らが賀茂明神に参詣すると、二人の里女が現れる。
  前場は、里女と神職との長い問答が続く。康雅の謡は、強いが些か間延びする。
  輝久の姿、所作が美しい。凛太郎は、未だ芸が幼い。
  後場は、友矩の天女ノ舞、康雅の舞働きがキビキビして舞台を締めた。
                                (上演時間:90分)


 能「雲林院」
  シテ/前 老人・後 在原業平の霊  香川靖嗣
   ワキ/公人 宝生欣哉 ワキツレ/従者 大日方 寛・野口能弘 
   アイ/北山辺の者 山本則重
   囃子方/笛 一噌幸弘・小鼓 観世新九郎・大鼓 佃 良勝・太鼓 小寺佐七
   地謡/頭 粟谷能夫 後見/主 塩津哲生

  「伊勢物語」の愛読者 公人が、従者を伴い雲林院へ参ると、ひとりの老人が現れる。
  前場のシテ・ワキとのやりとり、伎芸巧者 香川と、一段と芸力アップの 欣哉との問答
  が、頗る心地よかった。則重の語りは、安定感があってよい。
  後場は、業平の霊が昔物語りと懐旧の舞「太鼓序ノ舞」を舞う。香川の舞は、業平の
  情欲を穏やかに抑え、しかし随所に強い情趣を際立たせて、余韻を残す舞であった。
                               (上演時間:95分)




 

観能記 | 12:35:38
 ご挨拶

  新年 明けましておめでとうございます

  本年も、当ブログ「一字一句」と、Twitter「及部和良」kazuAA11を
  よろしくお願いいたします。
  能楽堂にはせいぜい足を運び、その感想文などを書いていきたいと
  思っています。




雑亊記 | 15:36:39

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