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 フウセンカズラ (風船葛)

 昨年秋採種した風船葛の種子を、庭の壁伝いに蒔きました。20日程で芽が出て、小葉が茂って
 きました。風船葛はつる性の一年草で、黒い球状の種子に白くハートの形が浮いています。
 属名「ハートの種子」とも言われ、何とも愛らしい種子です。

 風船葛は、花よりも風船状の果実を観て楽しむ植物です。鮮やかな緑色の葉が生い茂るので、
 壁面緑化にも好適な植物と言えます。

    作 句   ふんわりと風船葛小葉競ふ    何気なく風船葛壁伝ひ
          名にし負ふ風船葛ハート種    水光る風船葛つるの先
          青袋風船葛ゆらりゆら      種子三つ風船葛枯れ袋




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俳 句 | 09:12:13
「久習會」

 第二十三回「久習會」 宝生能楽堂
         平成28年4月21日(木) 小雨  開演午後6時〜終演8時15分

  能:「羽 衣」  狂 言:「金藤左衛門」  独 吟:「勧進帳」
   見 所:8〜9分の入り (400)

 「久習會」は、観世流橋岡會門下の研修・研究会公演で、本公演では女流能楽師 宮内美樹
  (昭和46年生れ) が、人気曲「羽衣」を舞う。他に、狂言1番、独吟1番の上演。


「羽 衣」
 シテ/天人   宮内美樹
 ワキ/漁夫白竜   福王和幸   ワキツレ/漁夫 村瀬 慧・矢野昌平
 囃子方/笛 栗林祐輔・小鼓 後藤嘉津幸・大鼓 佃 良太郎・太鼓 大川典良
 地謡/地頭 荒木 亮
    橋岡伸明・坪内比路之・宮下 功・岩崎哲也・土田英貴
 後見/主 山中ガ晶 副 松山隆之

  典拠:羽衣伝説 能柄:三番目物 所:三保の浦 (駿河) 季節:春 作者:不明
 
 シテ 宮内美樹は、津田塾大卒後会社勤めを経て、プロの能楽師になった異色の経歴を持つ。
 目標に向って一心不乱に励む努力家で、女流として豊かな声量と資質を兼ね備える。

 前段の見せ場は、天女と漁夫の問答・掛合いにある。美樹の謡と、渋味が出たワキの 和幸
 の謡が呼応して、よい雰囲気と空間を演出した。美樹の「いや疑いは人間にあり、天に偽り
 無きものを」が心地よく響いた。

 中盤は、地謡陣が謡い上げシテが舞う曲舞が、見処・聴き処(クリ・サシ・クセ)となる。
 地頭 亮が、総勢6名を率いて頑張ったが、些か声を張り上げ過ぎた感あり。

 後段のヤマ場は、何と言っても「太鼓序之舞」から「破之舞」である。「物着」で、長絹
 を纏ったシテが、優美で伸びやかな舞を舞う。

 美樹の舞は、美しく揺らぎの無い舞でなかなか良かった。欲を言えば、もう少し天女らし
 く、舞の所作に軽味が欲しかった。装束は、もっと明るい色合いの物の方がよかった。

 シテが右袖を頭上に被く型で、袖が天冠に引っ掛かるミスがあったが、後見が素早く対処
 して進行に齟齬は無かった。

 「羽衣」は、能の代表的な曲目で上演回数も多い。昨今は「小書」演出が主流で、本日の
 ような小書無しの舞台は少なくなった。主な小書として〈 和合之舞・彩色之伝 (観世流)、
 盤渉 (宝生・金剛流)、舞込・霞留 (喜多流)、替之型 (金春流) 〉がある。
                               上演時間:80分


「金藤左衛門」(狂 言)
 シテ/山賊・金藤左衛門  茂山千五郎   アド/女  茂山 茂
 
 山賊が、通りかかった女から持袋を奪い取る。女は、山賊のスキをみて長刀を奪い山賊に
 突き付ける。女は袋を取り返し、山賊の刀や小袖まで剥ぎ取って消える。

 千五郎の滑稽さが秀逸。「積善の余慶」(人に物を施せば必ず仕合せが来る) と、笑い止め。 
                               上演時間:25分


  次回予告:第二十四回「久習會」
    平成28年9月10日(土) 午後2時開演  宝生能楽堂
      演目: 能「盛 久」宮内美樹  狂言:「抜殻」善竹十郎





観能記 | 12:01:24
 「香川靖嗣の會」

 第十回「香川靖嗣の會」 喜多能楽堂 
        平成28年4月2日(土) 曇  開演午後2時〜終演5時10分

  能:「野 宮」  狂 言:「八句連歌」
   解 説:ー 野宮の小柴垣 ー 馬場あき子 (歌人) 30分
   見 所:満 員 (400)

 喜多流の人間国宝 友枝昭世に次ぐ実力者で名手、香川靖嗣 (昭和19年7月10日生れ・71歳) が
 主宰する第十回「香川靖嗣の會」。見所には、香川ファン始め能楽評論家等が多数つめかけた。


「野 宮」
 シテ/前 里女・後 六条御息所の霊   香川靖嗣
 ワキ/旅僧   森 常好
 アイ/嵯峨の里人   高野和憲
 囃子方/笛 一噌隆之・小鼓 大倉源次郎・大鼓 柿原崇志
 地謡/地頭 友枝昭世 副地頭 粟谷能夫
    粟谷明生・長島 茂・狩野了一・金子敬一郎・大島輝久・友枝真也
 後見/主 塩津哲生 副 中村邦生

  典拠:「源氏物語」 能柄:三番目・本鬘物  所:嵯峨野 (京都)  季節:晩秋九月
  作者:金春禅竹

 シテ 靖嗣の声は美声ではないが、渋味のある巧みな謡である。今日も特徴ある謡が、前場の
 里女・後場の六条御息所の上品な雰囲気を醸し出した。

 靖嗣の舞も逸品で、上半身の動きを緩やかに抑えると、鍛えられた足腰は揺るぎもしない。
 後場の懐旧の舞「序之舞」はゆったりと大きく、軽い足拍子は静かな舞にアクセントをつけた。

 続く短い「破之舞」は、常の 靖嗣の柔らかみのある舞が、御息所の複雑な情念を表出して、強
 固なものに変身した。そして、火宅の門へ … 。 深い余韻を残す実に見事な終演であった。

 曾て、能楽評論家の 故 大河内俊輝氏 (平成22年11月19日逝去・享年88) が、靖嗣の芸をこう
 評した。「香川は体付きも悪くないし型も悪くない。何よりも真摯だから精進を重ね何時の日
 か、友枝昭世になる日が来る事を疑わずにいる」と。

 確かに、靖嗣は近時一段と芸力・芸格を高めてきている。外見は柔らかだが、内情は芯のある
 極めて強固な精神性を持つ。それが、如実に舞台に表われる。

 ワキの旅僧 常好が、普段の美声・声高を抑え、シテの渋味のある声と同調させた。常好
 (60歳) は、下掛宝生流の総帥故 宝生 閑師 (平成28年2月1日逝去・享年81) に次ぐ、実力者
 である。閑師亡きあと、今後増々の活躍を期待したい。

 掛けた面 (前・後シテとも同一面) は、現代面打の第一人者 岩崎久人 (昭和20年7月5日生れ・
 70歳) 作の「増女」である。美しさと上品さを併せ持つ面で、装束や舞台に佳く映えていた。

 囃子方は、大鼓・小鼓とも名手揃いで本曲の風趣をよく顕わしたが、笛は些か強音で全体の調
 和に欠く面があった。渋味のある笛方が欲しいところであった。アイ語りも、やや声高過ぎた。
 地謡陣は、地頭・副地頭を中心によく纏まっていた。
                                上演時間:115分


「八句連歌」(狂 言)
 シテ/貧者・万作  野村万作   アド/富者・博治  深田博治

 お金の貸し借りを、連句のやりとりで進める趣きのある狂言。表八句を終って、貸し手が借状
 を返すという後味よいお話し。

 借り手の 万作が、何とも味わいのある語りと所作。博治も上手くなったが、まだまだこれから。
                                上演時間:25分


 次回予告:第十一回「香川靖嗣の會」 ー 秋 ー  
     平成28年9月3日(土) 午後2時開演  喜多能楽堂
      演目:能「遊行柳」香川靖嗣 狂言「鐘の音」山本則俊





観能記 | 11:24:23

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