■最近の記事
■月別アーカイブ
■カテゴリー
■ブログ内検索

■RSSフィード
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


スポンサー広告 | --:--:--
観能10年10カ月から


   (その11)

  中村昌弘の「自然居士」

   金春流の 中村昌弘 (昭和53年生れ 36才) は、山井綱雄に次ぐ流儀のホープと言ってよい。昌弘は、
   中央大学法学部を出て、平成13年23才で能楽師となった。彼の猛練習振りは有名で、相応の資質
   も備えているので将来が楽しみだ。
   昌弘のシテ舞台は、平成16年「舟弁慶」18年「黒塚」21年「芦刈」「乱」23年「葵上」24年
   「鵜飼」「邯鄲」25年「自然居士」26年「巴」「鵺」と観てきた。経験を積む毎に、着実に地力
   を付けてきている。
   彼の後援会も結成され、いよいよ今年4月25日「金春流能楽師 中村昌弘の会」を立ち上げる。
   公演の曲目は「融」小書:クツロギで、大いに期待したい。

   平成25年10月6日、金春会定期能 (国立能楽堂) での、「自然居士」の舞台である。


    シテ:中村昌弘   子方:那須 空  
    ワキ:福王和幸 ワキツレ:村瀬 慧  アイ:野村太一郎
    笛:藤田貴寛 小鼓:住駒充彦 大鼓:安福光雄
    地頭:高橋 忍  主後見:横山紳一

   流儀の若手で元気者 中村昌弘 (35才) の、気合いの入った好舞台であった。加えて、子方を始め
   全三役が素晴らしい働きをした。空ちゃんは、昌弘の小さなお弟子さんだが、姿勢もよく端正な
   雰囲気は、親思いの童女の役割にぴったりであった。

   和幸・慧の人商人コンビが、迫力ある問答と所作で緊張感を盛り上げた。太一郎が、ぐんと成長し
   た演技を見せた。囃子方も地謡陣も、気が入り生き生きとしていた。

   昌弘の常は終始声高に謡うが、今日の舞台では緩急・抑揚を付けて、劇的能をしっかりと演じた。
   欲を言えば、もう少し詞章を明瞭に謡いたいが、型や舞は修錬を積んだ成果が現れていた。
                              (平成25年10月8日 記)





スポンサーサイト
10年10カ月 | 13:34:17

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。