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観能10年10カ月から

  (その10)

 味方 玄 の「井 筒」

  京都在住の 玄は、昭和41年生れの48才。観世流の名門・京都片山家一門で、父君は 味方 健師
   (能楽師・能楽研究者) である。本年1月13日に逝去された 片山幽雪師に、内弟子時代から可愛
  がられ、稽古で鍛えられた。玄の端正な芸風は、幽雪師の愛情ある指導の賜物である。

  平成20年7月12日、玄が主宰する 第18回「テアトル・ノウ」東京公演での、名曲「井筒」の
  舞台である。



   シテ:味方 玄  ワキ:宝生 閑  アイ:茂山七五三  
   笛:一噌仙幸 小鼓:成田達志 大鼓:亀井忠雄
   地頭:片山清司 (註:現 片山九郎右衛門)  主後見:清水寛二

  シテ (里の女・紀有常の娘の亡霊) を演じる 玄は41才の若手で、謡や舞の技量に優れ、高い身体
  能力と鋭い感性を持つ。東京公演は昨年秋に続き二回目で、観世流の期待する能楽師のひとりで
  ある。

  この齢で、「井筒」をこれほど美しく舞える人は珍しい。基礎が、しっかり出来ているからで
  あろう。だが、少々気になったことがあるので記しておく。

  終曲近く、地が「 〜 昔男の冠直衣は、女とも見えず男なりけり、業平の面影」と謡うと、シテ
  が袖を返してススキを押しやり、井筒を見込む。この一連の所作が、やや雑であったこと。

  次いで、大鼓がひとつ強く打つと、ここに一瞬の静寂と緊張感が広がる。が、それらが見られず、
  その結果、立ちのぼるシテの激情が希薄に感じられたことである。
                           (平成20年7月14日 記)





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10年10カ月 | 15:20:11

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